【経過】 ビオラ顎当て:反転リーフタイプ 試作第3号a:ほぼ完成?
縁のマージンを廃止。マージン自体、てよりも、このカーブに沿った厚みを残してしまうと、楽器の動きがロックされてしまうのがマズいぽい。
— 本ゴ (@altocicada) 2015, 11月 25
テールピース側が厚いと高音弦側、反対の端が暑いと低音弦側にネックの振れの余裕がなくなって、肘の開閉の角度とずれることでポジション移動にまで影響が出るのが解った。
— 本ゴ (@altocicada) 2015, 11月 25
だんだん、顎の形状という静的な条件だけでなく、演奏動作に伴って発生する力に最小限のカウンターを当てて安定させるにはどうすればいいのか、という動的な条件についても見えるようになってきた気がする。
— 本ゴ (@altocicada) 2015, 11月 25
変更点の2。底のコルクを調節して、テールピース側をやや高く。顔を正面に向けたときの顎の角度に寄りフィットする様に。 また、奥側がやや高くなるように、前後にも角度がついてる。 pic.twitter.com/saSmPkCt3Q
— 本ゴ (@altocicada) 2015, 11月 25
楽器右側に向けてエッジが低くなる傾きはこれまでにも試しつつ上手く行かなかったのだが、今回、顔を前に向けたときと横に振ったときと、それぞれに顎先の位置を考慮した形状にしたことで、両者のポジションの両立という課題がクリアできて、上手く収まった感じになった。
— 本ゴ (@altocicada) 2015, 11月 25
制作・調整手順の簡単なまとめ。
1. 左腕の肘の開閉の方向、右腕の脇の開き具合、弓元で構えた際の弓の角度などによって、アゴ当ての左右位置を決定。
2. ほぼフラットな天面の形状で、無理なく顎が触る高さを仮決め。
3. 顔の向きによる顎先の位置の違いを天面の形状に反映。
4. 演奏動作で発生する力に最小限のカウンターで楽器を安定させられる様に形状を詰める。
1~3が静的な条件、4が動的な条件に関するものだが、この仕分けに大変手間取ったなあ、と、出来てみてから。
【経過】 ビオラ顎当て:反転リーフタイプ 試作第3号a
3号機要らんところを削って失敗したので、新作てよりは修正版の 3a みたいな。
— 本ゴ (@altocicada) 2015, 11月 21
皿のくぼみの縁を楽器の縁から1.5cm弱くらいの距離、テールピース寄りがやや深め。 全体的にもう少しこのマージンが狭くても良さげな気もするが、まあ慎重に。 pic.twitter.com/ZRoDBr43tG
— 本ゴ (@altocicada) 2015, 11月 21
テールピース寄りは側面も斜めに加工、喉の圧迫を和らげる目的。また高さも僅かに低めに削ってある。楽器側に顔向けるときに顎と鎖骨の間でがっちりロックの状態を避けるため。 pic.twitter.com/CrfEuSYTiY
— 本ゴ (@altocicada) 2015, 11月 21
縁のマージンを大幅に削減、その他にもう一工夫。
— 本ゴ (@altocicada) 2015, 11月 23
合奏での反省点を踏まえ、顎先の逃げ場を1mmほど低く。皿のコンターも凸が出ないよう合わせて調整。 pic.twitter.com/EnwwuZ9Rly
— 本ゴ (@altocicada) 2015, 11月 23
奥手側から。皿部のテールピースに近い側は、楽器本体の盛り上がり当たらない範囲でギリギリまで低く。最高部との高低差は5mmほど。反対側の端までまで滑らかな凹面で緩やかに傾斜。 pic.twitter.com/RJrZV7A1nK
— 本ゴ (@altocicada) 2015, 11月 23
【制作記】 ビオラ顎当て:反転リーフタイプ 試作第3号
凹部以外が下がりすぎて、顎で追ってしまっていたのを修正。
— ほんご (@altocicada) 2015, 11月 17
フットプリントはほぼ同じだが、凹部の左右傾き、外周部の傾斜とカーブはだいぶコンセプトを変えた。 pic.twitter.com/QrXaRlDPac
— ほんご (@altocicada) 2015, 11月 17
凹の深い部分は、楽器縁の平面に対してけっこう角度をつけてある。対して周縁部は更に掘りを浅く、最深部でも2mm弱ほどの浅さ。 pic.twitter.com/ArQvGAxDzA
— ほんご (@altocicada) 2015, 11月 17
楽器を構えるとき、顔を正面に向けたときと楽器側に向けたとき、それぞれの顎の位置にとってちょうど良い形を組み合わせるような発想になった。
— ほんご (@altocicada) 2015, 11月 17
ふたつのポジションの間について、これまでは、一つのコンターで連続さておけばいいな、なんてぼんやりと考えてたわけだが、これがどうも罠だったみたい。
— ほんご (@altocicada) 2015, 11月 17
気づいてみると何でもないことだが、顎先って最短距離を動くわけでも、真っ直ぐ動くわけでもないし、さらには単純な振り子の動きをするわけでもない。
— ほんご (@altocicada) 2015, 11月 17
自分の場合、正面を向いて顎を引いた位置から、楽器の方を向いた位置へと顎先を動かすと、顎の上下動と首の捻転が組み合わさって、顎先は、楽器の平面のラインから僅かに浮き上がって、少し膨らんだ軌道を描くらしい。
— ほんご (@altocicada) 2015, 11月 17
ただ凹んでるだけのカップだと、この自然な軌道とは反対向きに顎先が動いてしまって、静的な固定には向いていても、動的な安定というものは達成出来なかったのだと得心が行く。
— ほんご (@altocicada) 2015, 11月 17
今の所は、これまでになくアゴ当ての存在感が消えてて、まあこれから体の方も変化が出て変わってくるかも知れないが、取り敢えず新しく知見を得ることは出来た。
— ほんご (@altocicada) 2015, 11月 17